豊田工大Release
【学生受賞】修士課程1年 小島亮さんが「第21回言語処理若手シンポジウム」において「奨励賞」および「株式会社CARTA HOLDINGS賞」を受賞
2026.10.14

「他大学の学生や企業の方との交流を深められるのも、学会参加の大きな魅力」と語る小島さん
「第21回言語処理若手シンポジウム」において「奨励賞」および「株式会社CARTA HOLDINGS賞」を受賞
- 受賞者 豊田工業大学 大学院工学研究科 先端工学専攻 修士課程1年 小島亮さん(知識データ工学研究室)
- 発表タイトル 「元データの評価観点を保持した制御可能なQAデータ拡張」
- 受賞日 2026年8月18日

授賞式の様子
賞の概要
言語処理若手シンポジウム(YANS)は、自然言語処理分野の若手研究者・技術者の育成と交流を目的に、言語処理学会の若手支援事業として毎年開催されています。奨励賞は、研究の完成度よりもアイデアの面白さや新規性、発展性を重視して優秀な発表に贈られる賞で、今年度は対象231件から22件が選ばれました。株式会社CARTA HOLDINGS賞は、スポンサー企業が独自の視点で選ぶスポンサー賞の一つです。(第21回言語処理若手シンポジウム 開催報告 より)

研究内容
大規模言語モデル(LLM)の能力を測る評価データセットは、質問の種類や分野などの評価観点のバランスを考えて作られています。評価データがLLMの学習に使われると正しく評価できなくなるため、データを新しく作り足す必要がありますが、従来の方法では元のデータセットの評価観点やバランスが失われるという課題がありました。
そこで私は、元のデータセットの各問題が持つ特徴を「QA特性」としてLLMで抽出し、その組合せを設計図として明示したうえで新しい問題を自動生成する手法を提案しました。実験の結果、従来の方法と比べて元のデータセットの特徴をよく保ち、問題が易しくなることも抑えられることを確認しました。

図:従来手法の課題
コメント
このたび、奨励賞と株式会社CARTA HOLDINGS賞という2つの賞をいただき、大変光栄に思います。指導教員である三輪誠教授には、研究の着想から実験の設計、発表資料の構成に至るまで、日頃から熱心にご指導いただきました。心より感謝申し上げます。また、日々の議論を通じて多くの助言をくださった知識データ工学研究室の皆さまにも感謝いたします。発表当日には多くの方と議論させていただき、今後の研究につながる貴重なご意見をいただきました。今後はこの経験を活かし、さらなる発展を目指して研究に取り組んでまいります。

「研究に打ち込める環境を整え、親身に指導してくださった三輪教授、研究室の皆さんに感謝したい」と知識データ工学研究室でインタビューに応じる
